外壁塗装をスムーズに行う為に施工前に知っておきたい事!!

外壁塗装には、様々な施工方法があり、施工する前に知っておきたい事は色々あります。ここでは、外壁塗装で押さえておきたいポイントをご紹介したいと思います。

外壁塗装における費用相場

カラフルな外壁

外壁塗装と言うのは、一概に決まった費用相場はありません。と言うのも、外壁塗装を施工する家の大きさ、塗装の劣化状態、材質等によって施工内容は変わってくるからです。まず、塗装する際に必ずかかってくる費用をまとめたのでご紹介します。是非、外壁塗装を行う際の参考にして下さいね。

足場の種類別費用について

外壁塗装の際に必ず登場する、建物の周りに組む「足場」は施工には欠かせないものです。足場は、施工を安全に行う為には省く事が出来ません。足場と一言で言っても、足場には様々に特徴が異なるタイプがあるので、設置した足場のタイプと組んだ面積の広さで価格はかわってきます。

単管足場

相場:650~800円/㎡

単管足場は、単管を縦・横方向に組み合わせて作る足場です。2本の水平方向に伸びた単管パイプに乗りながら塗装を行っていきます。足元の安定感や耐久性は低いタイプなので、危険度で言えば最も高い足場になります。しかし、設置費用は一番足場のタイプで安くなっており、作業を行うスペースも少なく、建物間との距離が狭い現場等では単管足場を限定的に活用する事も出来ます。

単管ブラケット足場

相場:800~900円/㎡

単価ブラケット足場は、単管足場にブラケットで棚を取り付けた棚足場です。単管足場に比べると作業を行う足元は安定します。しかし、柵を取り付けなければならないので、設置に手間がかかる足場でもあります。

ビケ足場

相場:850~1,000円/㎡

ビケ足場は、最も戸建住宅の外壁塗装でポピュラーな足場です。設置作業も比較的スムーズで足場の強度も高いので、作業を安定して行う事が出来ます。足場の中で一番コストパフォーマンスにも優れており、人気の足場となっています。

このように、外壁塗装を行う際には足場が必要になるのですが、足場のタイプや面積の広さが異なれば、施工費用はそれぞれ変わります。一部の建物によっては、建物の造りや建っている場所の状況によって、相場以上の足場代が掛かる場合もあります。足場代が高くなる事や、ビケ足場を使用出来合い事もある等、もしものケースもあると言う事を把握しておきましょう。

下地処理費用について

外壁塗装の費用相場では、外壁塗装の仕上がりを決定する最も大事な工程が下地処理になります。なので、この下地処理を雑に考えてしまうと、折角、高耐久性の塗料を使用して外壁塗装を施工したとしても、外壁塗装の仕上がりは、満足のいくものに完成しないのです。

下処理の役割とは?

下地処理は塗料のためだけに行われる作業ではありません。下地処理をすることによって、外壁や屋根の表面で起きている数々の劣化が補修されます。例えば、外壁や屋根のひび割れを放置していると、隙間から雨水や害虫などが建物内部に侵入してしまいます。異物の侵入を防ぐ外壁や屋根がひび割れていては、建物の耐久性を大きく脅かすことになるでしょう。下地処理は、これらの劣化症状を補修するためにも必ず行わなくてはなりません。

クラック補修

クラック補修とは、外壁の表面に出来たひび割れを補修する施工です。ヒビの幅や深さが0.05mm以上の場合には、進行度に応じていずれかの施工が行います。幅や深さが大きくなる毎に価格も割高になります。

幅・深さ0.05~2.5㎜未満 1500~2300円/㎡
幅・深さ 2.5㎜以上15㎜未満 1200~2500円/㎡
幅・15㎜以上 深さ 3000~4500円/㎡

爆裂補修

爆裂補修は、鉄部で発生する外壁が劣化していく現象です。コンクリート内部にある鉄筋や塗装によって覆われている鉄部分が錆びてしまった所を補修します。劣化の面積が大きくなると、コンクリートや塗膜が圧迫されて外壁が破れてしまう場合もあります。爆裂の補修では、そういった破損部分の割れをきれいに修復する他、内部の鉄筋や鉄部分も補修していきます。

相場価格:1000~2500円/一カ所

コーキング補修

コーキング補修とは、外壁素材の一種である外装材のサイディングの目地や、サッシと壁の隙間に充填されている樹脂部材を指します。コーキング費用は、サイディング壁かモルタル壁か、または、目地の太さによって異なってきます。また、コーキング補修には、外壁の劣化状況によって、打ち直しにするか、打ち増しにするか変わってきます。

打ち直し

打ち直しは、元々のコーキング材を全て取り除いて、新しい部材を外壁に詰め補修作業を行います。施工過程では、コーキング材を取り除いた部分は清掃して、下地材をその部分に塗布し直す必要があるので、補修前の既存コーキング材の処分費用も発生するので、価格は少し割高になります。

打ち増し

打ち増しは、施工費用としてはリーズナブルで安価です。打ち直しの施工とは異なり、既存のコーキング材を残した状態で新しい部材を注入していく施工になります。簡単で価格を抑えて修復出来る分、打ち直しに比べて施工した後の耐久年数の持ちが短くなっています。

外壁塗装の塗料のタイプについて

塗料にシンナーを混ぜる男性

外壁塗装用の塗料には、シリコン、フッ素等、樹脂成分がさらに細分化しています。ここでは、どの塗料タイプが施工に最適なのか、タイプ別塗料の機能面を参考にしてみて下さい。

塗料のタイプについて

外壁塗装に使用される塗料のタイプには、水性と油性があります。塗料の成分には、外壁に色付けしたり、カビを防止したりする機能が塗料の中に含まれています。しかし、それだけでは外壁塗装を行う際、壁面をスムーズに施工していく事は出来ません。塗料を壁面に塗りやすくするには、塗りやすい濃度まである程度塗料を薄める必要があります。その薄める方法に、水かそれ以外のシンナー等で溶かす方法があります。それによって、水性塗料なのか油性塗料なのかタイプが違ってきます。

水性塗料

最近は、水で薄めるタイプの水性塗料が多くなってきています。その理由には、水性塗料の方が塗料の臭いが少なく、環境や人に優しい負荷の少ない塗料だからです。水性塗料の施工は、周辺の近隣にもあまり迷惑をかけにくいと言った点も採用される要因になっています。溶剤で薄めた油性塗料と比較すると、耐久性や塗料の密着率が弱いのですが、近年技術も進歩して、油性塗料並に良い品質の水性塗料も増加しています。

溶剤塗料

溶剤塗料は、シンナー等の有機溶剤で薄めた塗料です。シンナーの塗料を溶かす力によって、弱溶剤と溶剤にさらに分類されます。水を使用しても溶けない塗料を、シンナーを使って溶解する事が出来るので、その塗料の力は非常に強い事が挙げられます。なので、溶剤塗料を正しく塗っていくと、とても強い耐久性を持った外壁に仕上げる事が出来ます。また、溶剤塗料は、揮発性が高く乾燥時間が早いので、塗料が乾き辛い気温の低い冬場にも適した塗料になっています。

塗料の1液型と2液型について

外壁塗料には、1液型と2液型という分類が存在します。これは、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料等、全ての塗料に存在する分類になります。

1液型

塗料缶は1つだけ用いて、水やシンナー等を入れて薄めて塗料にします。

メリット

  • 塗料価格がリーズナブルである
  • 混合、攪拌を行う手間がない

2液型

塗料缶は2つ用いて、塗料と硬化剤に分かれています。塗装する直前に、この2つを混合させて、そこに水やシンナーを入れて薄めて塗料にします。

メリット

  • 耐久性の高い外壁になる
  • 様々な場所に塗装を施す事が可能